IllustratorとPhotoshopが速くなるマウスのボタン割り当て設定術|ズーム・手のひらツール・戻るを親指に

千葉県千葉市緑区高田町でHP(ホームページ)制作や管理、記事制作代行、名刺・看板制作やデザインなどWEBまわりの業務をしているフリーランスのWEB屋さん『エヌイーケーオー』の高橋です。

エヌイーケーオーのおすすめPC関連や日常の便利アイテムを紹介していきます!

今回はIllustratorとPhotoshopで作業が速くなるマウスのボタン割り当てについて。

多ボタンマウスを買ったのに、サイドボタンが「戻る・進む」のまま、という方は意外と多いです。

ズームや手のひらツールのように1日に何百回も使う操作を親指に移すだけで、キーボードとマウスの間を手が往復する回数がごっそり減ります。

この記事では、ロジクールの設定アプリ「Logi Options+」を例に、割り当ての考え方と具体的な設定例を紹介します。

ボタン割り当てで作業が速くなる理由

書斎のデスク環境
デザイン作業は「左手でショートカット、右手でマウス」という分業で成り立っています。

ところがズーム・画面の移動・元に戻すといった操作は、ドラッグの途中や直後に割り込んでくる動作です。

そのたびに右手を止めて左手でキーを探すと、操作そのものは一瞬でも、流れが途切れます。

これらを親指のボタンに移すと、右手だけで「寄る・動かす・戻す」が完結します。

1回あたりの短縮は小さくても、1日に何百回と繰り返す操作なので、体感の差は想像以上に大きいです。

さらに、左手をキーボードの端まで伸ばす回数が減るぶん、肩や手首の負担も軽くなります。

割り当てる前に決めておく3つのルール

① 押す頻度が高い操作から親指へ

割り当てられるボタンは多くても5〜6個です。

「便利そう」ではなく「1日に何回押しているか」で順位を付けてください。

デザイン作業なら、ズーム、手のひらツール、元に戻す、の3つが上位に来るはずです。

② 左手が担当している操作は無理に奪わない

たとえば選択ツールと文字ツールの切り替えのように、左手がキーボードの上で自然に押せる操作は、そのまま左手に任せた方が速いです。

親指に移す価値があるのは「右手がドラッグ中に必要になる操作」です。

③ 全アプリ共通のボタンを1つ残す

すべてのボタンをアプリごとに変えると、ブラウザに切り替えた瞬間に指が迷います。

「このボタンはどのアプリでも戻る」のように、共通のボタンを1つ決めておくと混乱しません。

Logi Options+ での基本の設定手順

書斎のデスク環境
ロジクールのMXシリーズやSignatureシリーズは、無料の設定アプリ「Logi Options+」でボタンの機能を変更できます。

手順はシンプルで、アプリを開いてマウスを選び、変更したいボタンをクリックして機能を選ぶだけです。

用意された機能の一覧にないものは「キーストロークの割り当て」を選び、実際にキーボードでショートカットを押して登録します。

画面上部でアプリケーションを追加すると、IllustratorやPhotoshopなどアプリごとに別の割り当てを持てます。

設定はアプリを切り替えるたびに自動で切り替わるので、一度作ってしまえば意識する必要はありません。

おすすめの割り当て例(MX Master 3Sの場合)

ここからは、私がHP制作でIllustratorとPhotoshopを使うときの考え方をベースにした割り当て例です。

ボタン名はMX Master 3Sのものですが、サイドボタンが2つあるマウスなら同じ考え方で応用できます。

サムホイール:横スクロール(初期設定のまま)

親指の位置にある横ホイールは、初期設定の横スクロールのままがいちばん活躍します。

横に並べた複数のアートボードや、Photoshopで拡大した画像の左右移動が、ホイールを転がすだけで済みます。

サイドボタン(戻る・進む):ズームイン・ズームアウト

IllustratorもPhotoshopも、ズームインはCtrl(Macはcommand)+「+」、ズームアウトはCtrl+「−」です。

この2つをキーストロークとして前後のサイドボタンに登録すると、「寄って確認して引く」がマウスから手を離さずに回せます。

なお、両アプリともAlt(Macはoption)を押しながらホイールを回すとカーソル位置を中心にズームできるので、ホイール派の方はこちらを使い、サイドボタンには別の操作を入れてもよいです。

ジェスチャーボタン:手のひらツール(スペースキー)

親指の付け根にあるジェスチャーボタンには、手のひらツールを呼び出すスペースキーを割り当てます。

拡大した画面の中を移動するとき、左手でスペースを押さえながらドラッグする動作が、親指で完結します。

キーを押している間だけ有効になるかは環境やバージョンによって挙動が変わることがあるので、うまく動かない場合はジェスチャー機能の上下左右にスクロールを割り当てる方法も試してみてください。

ホイールクリック:元に戻す

ホイールの押し込みには、元に戻す(Ctrl+Z)を入れます。

「動かしすぎた」「消しすぎた」という瞬間に、右手だけで即座にやり直せるのは想像以上に快適です。

やり直し(Shift+Ctrl+Z)は使用頻度が下がるので、左手のキーボードに残しておいて問題ありません。

Photoshopではレイヤー切り替えを追加

Photoshop専用の設定として、Alt(Macはoption)+「]」と「[」でのレイヤー選択の切り替えを入れておくと、レイヤーパネルまでカーソルを往復する回数が減ります。

ズームをホイール側に寄せられる方は、空いたサイドボタンにこの2つを入れるのがおすすめです。

コピー&ペーストはまとめて1ボタンに

Logi Options+には複数のキー操作を順番に実行するスマートアクションという機能があります。

「選択中のオブジェクトをコピーして貼り付け」のような定型操作は、これで1ボタンにまとめられます。

アプリ別プロファイルで「ブラウザでは戻る」に戻す

書斎のデスク環境
ここまでの割り当てをすべてのアプリに適用すると、ブラウザで「戻る」を押したつもりがズームになってしまいます。

そこで、共通の設定はサイドボタン=戻る・進むのままにしておき、IllustratorとPhotoshopだけ専用の設定を追加します。

Logi Options+はアクティブなアプリを見て自動で切り替えるので、Illustratorではズーム、Chromeでは戻る、と手を替えずに使い分けられます。

Figmaや動画編集ソフトを使う方は、同じ要領でアプリを追加していけばOKです。

そもそも多ボタンマウスをまだ持っていない方は、まずマウス選びから。【クリエイター本命】PC作業がはかどるおすすめマウス5選|Logicool・Razer・トラックボールもどうぞ。

手首の負担を減らす割り当ての工夫

ボタン割り当ては速さだけでなく、体の負担を減らす目的でも効きます。

ズームを親指に移すと、左手でCtrlと「+」を同時に押すために腕を伸ばす動作がなくなります。

手のひらツールを親指に移すと、左手の親指でスペースを押さえ続ける時間が減り、左手首の緊張も抜けます。

トラックボールのMX ERGO Sでも同じ割り当てができ、精密モードボタンと組み合わせれば細かい調整も右手だけで完結します。

あわせてリストレストで手首の高さを整え、1時間に1回は手を離して休ませると、夕方の手のだるさが変わります。

あわせて読みたい

まとめ

IllustratorとPhotoshopが速くなるマウス設定のポイントをまとめます。

  • 押す頻度が高い「ズーム・手のひらツール・元に戻す」から親指に移す
  • サイドボタン=ズーム、ジェスチャーボタン=スペース、ホイールクリック=元に戻すが基本形
  • Photoshopはレイヤー切り替え、定型操作はスマートアクションで1ボタンに
  • アプリ別プロファイルで、ブラウザでは「戻る・進む」に自動で戻す
  • 割り当ては速さだけでなく、手首と肩の負担軽減にも効く

設定は15分もあれば終わります。

まずは「ズームを親指に」の1つだけでも試してみると、今日の作業から変化を感じられるはずです。